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「ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法」刊行記念トーク・ショー第3弾 @ タワー・レコード渋谷店

ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。
機材トラブルのため開演が遅れましたこと、まことに申しわけありませんでした。
そのような中、熱心に、最後までお聞きいただき心より感謝いたします。

《ドキュメント》
予期せぬ機材トラブルによる詳細変更、しかし、内容は絶品に!←みなさんと唐木氏のお陰で

刊行記念トーク・ショーも第3弾、念願の唐木氏と、そしていつもお世話になっているタワー・レコード渋谷店での開催ということで、前夜は楽しみながらプレイリストを用意した。トークが盛り上がり、曲があまりかからないのは望むところだが、何かの折にパっと関連音源をプレイできればトークが違った広がりをみせたり、深まったりもするので、分かっちゃいるけど必要以上の曲数を用意してしまいました–いつものように(笑。

当日、僕と唐木氏は楽屋で早々に段取りなどを打ち合わせし、タナカシンメイ氏も交えベース談義などに花を咲かせておりましてた。さて定刻5分前、僕と唐木氏が会場フロアに向かおうとしたところ、機材セッティングでトラブっているためスタートが少し遅れるとの一報。どういうトラブルかは知らされませんでしたが、一旦楽屋へ。そうすると次には、最初からお願いしておいたタンテを接続する手立てがない(?!)とのこと。唐木氏にはせっかくレコードをご持参頂いたのに、ん~でもみなさんはお待たせしているし、と頭を抱えていたところ、「冨田さんのPCに音源はありますから、音はPCからだけで大丈夫ですよ!」との唐木氏のお気遣い(唐木さん、ゴメン、ありがとう)。音楽家は段取りの変更など問題とせず、逆に好材料としてよりよいショーにしてしまうという特性も持ちますので、よし、それならばみなさんをお待たせしてしまった分、そして唐木さんの男気の分も合わせて、いつも以上に充実した内容にしよう!との意気込みで会場に向かいました(しかし、この時点で既にみなさまをお待たせしております、既にスイマセン)。

そしてショーは始まりました。

と、第一声目、声に激しいディストーションがかかっていて(唐木氏はたしかジョン・ゾーンとおっしゃっていたか。まあアレです”21st Century Schizoid Man ”のヴォーカルの音)、どうもタワーさんに用意して頂いた機材がトラブっている様子。”ちょっと音が変”くらいならそのままショーを始めますが、ハードコアに歪んだトーク・ショーをお届けするわけにはいかない、でも、みなさんをこれ以上お待たせするのは忍びない。ということで僕も結線チェックに参加する運びとなりました。一方で唐木氏の生声繋ぎトーク(感謝)。チェック中の僕の耳にはそのトーク内容は入ってきませんでしたが、みなさんは貴重なお話を聞けたことと思います。とはいえ、僕がお手伝い差し上げようと思った結線チェックですが、PA用小型パワード・ミキサー/スピーカー一体型の機種という、もっとも縁のないハードだっただけに、完全に復帰させられたとは言えず(まぁ、役にたたなかったということです・泣)、暫定的な手法で始めざるをえませんでした。

かようにPA的にというか、音響的、音量的には聴きづらい状況でご迷惑をおかけしましたが、トークは唐木氏の的確な質問、まとめ、進行、そしてみなさんの集中、反応のお陰で、とても充実した内容になったと思います。改めてお礼申し上げます。ただ、状況ゆえにプレイする部分を大幅に端折ってしまったことはお詫びいたします。

いろいろなことがありましたが、長時間、最後までお聞きいただき本当にありがとうございました!最後の質問コーナー、サイン時にみなさんと少しずつですがお話できたのも、とても有意義な時間でした。
 
さて、8/22@タワーレコード渋谷店プレイリストをアップいたします。

コメント欄にある指定分数の箇所や曲全体を聴いて、よりブラッシュ・アップされたトーク・ショーを追体験して頂ければ幸いです。録音芸術とは真逆の(しかもライヴでもなく)記録されていない、しかし記憶に頼った再構築というわけです。ハウり気味の声をクリアに脳内変換し、印象に残っている部分だけでトークを再構築、そこに好きな音量でプレイリストの該当曲を組み合わせれば、多分それがみなさんにとって最良の記憶@タワーレコード渋谷店・8/22です。

プレイリスト補足

※.コメント欄、数字は『The Nightfly』曲順、アルファベットはミュージシャン、時間指定があるものは、プレイバック予定だった箇所です。

※.DF=ドナルド・フェイゲン、☆は優先的にプレイ予定だったもの。ライトニン・ホプキンスは6.に関する変形ブルースの説明とブルース全般を兼ねる意味合いでのセレクトでした。『The Nightfly』にもSDのコア(≒音楽語法)が継承されているのは間違いないですが、表層は80sの質感が覆っており、これによりSDとの差別化がなされることも多いです。なので、『The Nightfly』というよりもSD≒フェイゲンの音楽性を表すことになりますが、ライトニン・ホプキンスとレイ・チャールズから聴き取れるムードをベースに、ニール・ヘフティやマンシーニのロマンティシズムが隠しきれずに度々表出してしまう様を想像すれば、SD≒フェイゲンのベーシックな音楽性を表すことができます。あとは時代に則したバック・ビートの強調ね。
 「Green Flower Street」はイントロ長さ違い2種です。デイヴ・グルーシンはヘフティ、マンシーニと並んでお気に入りTV映画音楽作家としてフェイゲンが名前を上げていたので、一応セレクト。シールズ&クロフツはそれらとはちょっと違って、70年代にフェイゲンが評価していた音楽家として、僕には意外だったグループとしてセレクト。

※.AJ=アンソニー・ジャクソン(多い・笑)。チャカの「What Cha’ Gonna Do For Me」の該当箇所、シンベとのユニゾンのスキマに入る16分音符のフィルこそアンソニー。僕も時々真似しています。4分音符云々、何度も直し続けたエピソードは同じくチャカの「Clouds」です。あとはソロをやらないアンソニーがやっているソロをセレクトした感じですかね。
 GP=グレッグ・フィリンゲインズ。それほどフィーチャリングというものではありません。「Girl Talk」はヘフティの代表曲。
 HM=ヒュー・マクラッケン、JG=ギャドソン、JP=ポーカロ、CR=チャック・レイニー、LC=ラリー・カールトン、RD=リック・デリンジャー、MB=マイケル、BB=ブレッカーズ、MO=マイケル・オマーティアン、EG=エド・グリーン、MM=マーカス・ミラー(この音源も何故か当日ありませんでしたね。。)、AL=ラボリエル、DP=ディーン・パークス、SJ=スティーヴ・ジョーダン、WL=ウィル・リー。

※トーク・ショー3回に共通したOPENERプレイリストもアップします。こちらはSD、DF関連曲です。

お楽しみいただければ幸いです!

冨田

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2014/08/23 18:41